軌道傾斜角(i あるいは Incl.)
太陽を周回する天体においては黄道面と軌道面がなす角度。惑星を周回する天体においては惑星の赤道面と軌道面がなす角度である。順行軌道では0°?90°、逆行軌道では90°?180°となるように指定する。
昇交点黄経(Ω あるいは Node)
太陽を周回する天体において軌道が黄道面を南側から北側に横切る位置(昇交点)の日心黄経である。軌道面と黄道面が一致する場合には昇交点が定義できないので0と見なす。
昇交点赤経(Ω あるいは Peri.)
惑星を周回する天体において軌道が赤道面を南側から北側に横切る位置(昇交点)の赤経である。軌道面と赤道面が一致する場合には定義できないので0と見なす。
近点引数(ω)
昇交点と軌道の近点が重力源となる天体の重心から見た時になす角度を天体の運動方向に沿って昇交点からはかったもの。太陽を周回する天体では近日点引数、地球を周回する天体では近地点引数となる。昇交点が定義できない場合は代わりに近日点黄経を用いる。
近日点黄経
Ω + ωで定義される値である。昇交点が定義できない場合は春分点方向と軌道の近点とが重力源となる天体の重心から見た時になす角度を春分点方向から天体の運動方向に沿ってはかったもの。
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軌道上の位置を指定する要素
元期(Epoch)
軌道要素は惑星の重力による摂動などにより刻々と変化していく。そのためその軌道要素がいつの値なのかを指定する必要がある。この軌道要素の時刻を指定するのが元期である。
近点通過時刻(T)
天体が近点を通過する時刻である。太陽を周回する天体では近日点通過時刻、地球を周回する天体では近地点通過時刻となる。近いうちに太陽に接近して明るくなる彗星では元期を近日点通過時刻に設定することがしばしばある。
平均近点角(M0)
1.対象としている天体の楕円軌道と外接する(すなわち中心が一致し半径が軌道長半径と一致する)円軌道を、2.対象としている天体と同じ周期で等速円運動し、3.さらに対象としている天体とその近日点を同時に通過する仮想的な天体を考える。この仮想天体が元期において存在する位置と近日点が円軌道の中心から見た時になす角度をいう。すなわち天体が近日点を通過してから経過した時間に比例する値である。放物線軌道や双曲線軌道では外接する円軌道を考えることができないので定義できない。